テイクアウト・デリバリー

  1. 容器スタイルマガジンTOP
  2. テイクアウト・デリバリー
  3. テイクアウト用使い捨てドリンクカップの選び方と専門業者に相談するメリット

テイクアウト用使い捨てドリンクカップの選び方と専門業者に相談するメリット

テイクアウト用使い捨てドリンクカップの選び方と専門業者に相談するメリット

この記事は、食品容器・資材専門の通販サイト「容器スタイル」が監修しています。


 

テイクアウト用ドリンクカップはシーンごとの使いやすさを重視

テイクアウト用のドリンクカップを選ぶ際、カップ内に何を入れるかによって選ぶカップが変わります。ホット飲料か、コールド飲料にするかで使用する飲料カップを変える事も必要です。

また、提供する場所や季節によってもドリンクカップの素材を検討する必要があります。ホット、コールド兼用のカップもありますが、使用されるシーンによって、お客様にとって使いやすい飲料カップを重視されると良いでしょう。
もし、ホット飲料が主な場合には手が熱くなりにくいカップをおススメします。
インスタ映えを目的の一つにしたい場合には、中身が見える透明カップにするなどシーンにあったカップをお選びください。


ドリンクカップのサイズ表記「オンス」に注意

ドリンクカップを選ぶ際に最も重要なポイントはサイズです。ドリンクカップのサイズ表記は「オンス」という容量の単位を使用する場合が多いです。「オンス」はヤード・ポンド表における体積の単位です。
日本ではあまり使われることのない単位ですが、テイクアウト用ドリンクカップを使用する際、米国が「オンス」という単位を使用していた事で、日本においても「オンス」という単位を使用するようになりました。「オンス」を記号で表記する場合は『oz』となり、例えば、7オンスの場合は『7oz』という表記になります。

1オンスはおよそ30ml程度

液量オンスの場合、米国と英国では若干の容量違いがあります。1米液用オンスは29.57mL、1英液用オンスは28.41mLです。その中で日本の場合は米国の単位を採用しました。ドリンクカップは米国の飲料水の販売機用として使われたのが始まりで、日本で使用されたのは戦後からになります。
進駐軍に納品する為に使われていた為、「オンス」という単位が使われるようになりました。1オンスは約29.57mLとしており、およそ30mLと考えてサイズを検討すると良いでしょう。ただし、ドリンクカップの容量表記は満杯容量での表記が多いので注意が必要です。実際の容量は実際に明記されている容量の70~80%程度を目安にすると良いでしょう。

冷たいドリンクを提供する場合は10〜16オンスがおすすめ

一般的なファーストフード店で利用されている冷たいドリンクカップのS・M・Lはそれぞれ10オンス、12オンス、22オンスとなっています。氷などを入れることをふまえて10~16オンス(満杯容量約300~480mL)のものが利用しやすいです。また、ビールを入れる場合、缶ビール350mLならば16オンス(満杯容量480mL)、500mLならば20~22オンス(満杯容量600~660mL)のドリンクカップを使用すれば1本分が入るサイズになります。また、日本酒の場合は一般的に氷を入れることはありませんので、5~9オンス(満杯容量150~270mL)くらいのサイズを検討すると良いでしょう。


テイクアウトには蓋付きのドリンクカップがおすすめ

テイクアウトとして飲料カップを検討する際、蓋付きのものがおすすめです。蓋があると、内容物がこぼれにくくお客さまが持ち運びやすいメリットがあります。また、ホコリなどの異物が入りにくいという衛生面の観点からも飲料を提供するには蓋付きが望ましいです。
ここでは、蓋付きのドリンクカップを選ぶメリットについて詳しくご説明していきます。


メリット1|ドリンクがこぼれにくくストローも使いやすい

屋外イベントやフードコートなどでドリンクをお客様に渡し、その場で飲んで頂く場合は蓋の必要性は低くなる事もあります。ただし、テイクアウト商品の場合は持ち運びが前提となりますので、ドリンクがカップからこぼれにくくする必要があります。特にホットドリンクの場合は、ドリンクがこぼれる事でヤケドなどの心配が発生します。コールドドリンクもこぼれた飲料が衣服などにつき、衣服を汚してしまう恐れがあります。リスクを未然に防ぐためにも、蓋付きのドリンクカップを検討しましょう。コールドドリンクを提供する場合は、ストローを差すための穴付きの蓋を選びましょう。十字穴タイプの蓋を選べばストローが固定され安定するメリットがあります。


メリット2|ホットの場合ドリンクが冷めにくくなる

飲食店でテイクアウト商品の販売を始めることは、売上をアップさせるという目的だけでなく、リピーター(=ファン)を増やすことにもつながります。そのためには、よりおいしい状態でお客さまに商品を提供する必要があります。例えば、ホットドリンクを提供する際に蓋付きカップを利用することにより、温度が下がりにくく、店内で提供する時に近い状態で飲んでもらうことができます。
また、蓋の形状も各種あり、蓋をした状態であっても、一箇所に飲み口を開けてあるタイプ蓋もあります。飲み口があるタイプの蓋は、中身を冷めにくくしつつ、蓋をつけたまま飲めるのでホットドリンクに特におすすめです。


メリット3|ゴミが入りにくくなる

テイクアウトされた商品は、お客様がどこへ持ち運びされるかわかりませんので、利便性や保温性以外にも衛生面の観点でも蓋は必要となります。蓋がないと異物が入りお客さまの健康に影響を及ぼす可能性もゼロではありません。
また、状況によっては、購入店舗へのクレーム、返金対応、リピートをしてもらえなくなる、口コミで低い評価が付けられてしまうなど、あらゆるリスクが想定されます。クレームは、店舗のみならず、店舗スタッフにとっても大きな負荷がかかる場合があります。それらの発生を防ぐためにも、蓋付きのカップの利用をおすすめします。

提供するドリンクに応じてカップの素材にも注目

テイクアウト用のドリンクカップを選ぶときは、カップ本体の素材にも注目しましょう。現在、主なドリンクカップの素材は紙とプラスチックの2種類です。
大きな分類は2つですが、紙とプラスチックの中で、それぞれさらに細かく種類が分かれます。ここでは、各素材の特徴を説明していきます。

紙コップにも幅広く種類が存在する

飲食店で使用されるテイクアウト用のカップは、コストを抑えるためにもまず第一に紙素材のものがよく選ばれます。しかし、紙素材でも種類が多岐にわたり、それぞれの材質で特徴が大きく異なります。紙コップに求めるものがコストなのか断熱性なのかだけでも選ぶカップの種類は変わります。
それぞれの材質の特徴を理解し、提供する中身に最適な紙コップを選べるようにしましょう。

紙コップ

紙コップは、日本で初めて使用されたドリンクカップであり、今でもドリンクカップの主流として多くのシーンで利用されています。特に、カップ式自動販売機においては、ほぼ100%紙コップが使用されています。

紙コップの特徴としては、

  • コストが安い
  • ホット・コールド兼用で使用できる
  • オリジナル印刷ができる
  • 燃えるゴミとして処分ができる

など多くの利点があります。
ただし、紙コップは熱が伝わりやすく、熱いドリンクを注ぐと持てなかったり、お客様の火傷の心配があるので注意しましょう。ホットドリンクの場合はスリーブなどのを併用を検討しましょう。


紙コップを探す

厚紙コップ

厚紙コップは通常の紙コップの1.5倍の厚さがあるので、強度と断熱性に優れており、ホットドリンクにもコールドドリンクにも使用することができます。コストパフォーマンスが高く、大手の飲料チェーンでも厚紙コップが数多く採用されています。

厚紙コップの特徴としては、

  • 紙コップより強度があり、変形しにくい
  • 熱が伝わりにくい(火傷の可能性を軽減できる)
  • 断熱性が高く、中身が冷めにくい
  • 燃えるゴミとして処分ができる

など多くの利点があります。
厚紙コップは紙コップと比べると強度も断熱性も高いですが、火傷の可能性もゼロではないので気をつけましょう。


発泡紙コップ

発泡紙コップは表面にポリエチレン素材の発泡素材をはりつけているカップで、日本で生まれた商品です。大手ファーストフードチェーンやコンビニエンスストアなどでよく使用されています。

  • 気泡の層ができるので熱が伝わりにくい(火傷の可能性を軽減できる)
  • 結露しにくい
  • 表面に凹凸があり素手でカップを持ったときに滑りにくい

など多くの利点があり、ホット・コールドどちらでも使用することができます。
表面はポリエチレン独特の柔らかな触り心地なのも発泡紙コップならではの特徴です。


エンボスコップ

エンボス紙コップは表面に凹凸の厚紙を巻いた加工がされたコップで、日本で開発された商品です。大手飲食チェーンやコンビニエンスストアでもよく使用されています。

  • 熱が伝わりにくい
  • 結露しにくい
  • 凹凸があるので滑りにくい

など多くの利点があり、ホット・コールドどちらでも使用することができます。
発泡コップは紙+ポリエチレンの複合素材ですが、エンボス紙コップは紙素材ですので、使用後の処分がしやすいことも特徴の一つです。


エンボスコップを探す

ドリンクをおしゃれに見せることのできるプラスチック

スムージーや色鮮やかなコールドドリンクを、SNSにアップしてもらうには、プラスチック製のコップがおすすめです。お店のロゴなどを印刷こともできるので、オリジナリティを出すこともできます。
また、ドリンクカップとしての使用にとどまらず、唐揚げやポテト、野菜スティック、夏場においてはカキ氷をいれて使用することもあります。熱いのものを入れるとコップが変形や破損の危険性がありますので注意してください。形状も通常のコップ型のみならず、ワイングラス、シャンパングラスのような形状もあり、ガラスのコップと似たような形状のものもあります。


お店で使用するドリンクカップは専門業者と相談がおすすめ

テイクアウトで売上をアップさせるためには、お客さまに喜んで頂き、リピーターになってもらうことが最も大切です。商品に満足されたお客さまは、口コミやSNSでお店や商品のアピールをしてくださり、新たなお客さまの獲得につながります。店内飲食(イートイン)だけでは座席数やお客様の回転率により、売上限界値はありますが、テイクアウトをすることで新たな売上創出チャンスができます。商品の価値を高めるためにも、ドリンクカップに限らず包装資材は最適なものを選択したいところです。包装資材の専門業者へ相談すれば、内容物にぴったりな素材や形状を提案してもらえます。

現物を見ながら相談することができる

素材の検討も重要ですが、最終的には、飲料やスープなど実際の商品をドリンクカップ入れてテストをすることが大切です。専門業者し相談すれば、サンプルなど現物を見ながら選ぶことができるのが大きなメリットです、また、店舗型の専門業者であれば、直接スタッフの声を聞いたり、常連のお客さまに試作品を見ていただくことでより完成度の高い商品を作ることができます。
まずは、希望を聞いてもらえる、希望に合った現物サンプルを用意してもらえるなど、相談できる専門業者が周りにいることが商品化の早道です。

発注量に応じてコスト削減をすることができる

ドリンクカップなどのテイクアウト資材は消耗品ですので、発注量が多くなればコストを下げられる可能性があります。専門業者であれば、発注量を確保することも、それに応じたコストの相談にも乗ってもらえるメリットがあります。昨今では物流コストのウェートが高くなっており、物量の大小により、物流コスト比率が大きく変わってきています。1回の物量が多くなれば物流コスト比率は下がりますので、全体的なコストも下げやすくなります。専門業者は商品毎に適正な物流コストを把握していますので、発注量が多くすることで、ある程度柔軟な価格の相談をすることができます。特に、フェイスtoフェイスでの相談は有効です。

安定的な供給をしてもらうことができる

発注量が多くなることで、商品コストが下がるというメリットはありますが、反対に発注量が多くなったことで、資材の欠品が原因でテイクアウトができなくなってしまうというデメリットも発生する可能性があります。せっかく商品化を進めて発売し、お客様から好評を得てヒット商品になったとしても、資材が無くテイクアウトができなければ意味がありません。そのような事態の発生を未然に防ぐためには、専門業者から卸してもらい安定的に資材を仕入れられる体制を整えておきましょう。
事前に使用予定数を打合せすれば、専門業者は供給が滞ることがないよう、準備をしてくれます。もし、何らかの理由で資材が欠品したとしても専門業者であれば代替品の提案もしてくれるので安心です。


 

 



この記事を書いた人

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

2019年折兼に営業職として入社し、名古屋支社に配属。
現場での営業経験を積んだのち、2022年に通販事業部に異動。
通販MDとして容器スタイルの掲載商品数増や、名入れスタイルの顧客対応をしています。
MDとして培った商品知識を生かした記事を執筆していきます。

キーワードから探す

※本文中のキーワードも含まれます。

カテゴリーで探す

タグで探す

  • オンラインショップ容器スタイル
  • Facebook
  • instagram
  • Twitter
  • YouTube