感染症対策によりテイクアウト容器の使用頻度が高まっています。
最近のテイクアウト容器はさまざまな機能性に加えて、エコに配慮した素材も登場して、容器一つにしても、選択の幅が広がっています。
この記事では、エコ素材を使用したテイクアウト容器の素材の特徴やメリットを踏まえて、おすすめの商品を3点紹介します。テイクアウト容器を取り入れている企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
テイクアウト商品はエコなの?
テイクアウト容器のなかには、エコな素材で作られているものもあります。
エコな容器が増えている背景の一つとして、新型コロナウイルス感染症対策としてテイクアウト対応のニーズが拡大し、テイクアウト容器がプラスチックごみの増加につながるのではないか、との懸念が世間的に高まっていることが挙げられます。
プラスチックごみは環境に悪影響を及ぼすため、昨今ではプラスチック以外のサステイナブルな素材を使ったテイクアウト容器のニーズが高まっています。
サステイナブルとは、英語の「sustainable」が語源で、“持続可能な”を意味します。
例えば、プラスチック素材の容器は使用後に適切に処理がされなかったり、故意にポイ捨てされたりすると、なかなか分解されずに環境中に残存します。結果的に、生態系にダメージを与えたり、海にごみが流れついた場合は海洋ごみとして海を汚染したりするなど、環境に深刻な問題をもたらすとされています。
一方で、プラスチック以外のエコに配慮した植物由来などのサステイナブルな素材の容器を使用すれば、プラスチック原料である石油などの枯渇を防ぎ、リサイクルも可能になり、環境保全に貢献できます。サステイナブルな社会の実現は、人々が暮らしやすい環境の維持にもつながるのです。
エコに配慮したテイクアウト容器の素材や耐久性
テイクアウト容器には、エコへの配慮と同時に機能性が求められます。機能性のなかでも、利用者の満足度に大きく影響するのが耐久性(耐熱性・耐水性・耐油性など)です。エコ容器では素材ごとに耐久性への対策が工夫されています。
紙
熱が伝わりやすく、水分を吸収しやすいという課題を持つ紙容器は、ラミネート技術により耐久性を高めています。容器の内側にフィルムを貼り、容器がふやけてしまうことを防げます。
紙素材は、焼却や再利用が可能であり、プラスチックごみ低減の効果があります。
バガス
バガスは、サトウキビの砂糖を作ったあとの搾りかすです。年間1億トンものバガスが排出されており、多くは紙の原料やボイラーの燃料として使用されたり、廃棄されたりしています。したがって、バガス素材は資源の保全やプラスチックごみの低減に効果があります。
また、バガスを竹と混ぜた素材を使うことで、耐熱性や耐油性、耐水性の強度を高めているテイクアウト容器もあります。
エコに配慮したテイクアウト容器のメリット
従来の容器からエコに配慮したテイクアウト容器に切り替える場合のおもなメリットは、3つあります。
環境問題の対策になる
プラスチック素材の容器ではなく、エコ素材の容器を使うことで、環境問題につながるプラスチックごみの排出を削減できます。
環境問題への対策を企業として取り組むことで、エコを意識した企業であるアピールにもなるでしょう。
顧客や他社にアピールできる
SDGsを意識したビジネスを行なっているとして、他社との差別化をはかれます。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットで採択された“持続可能な開発のための2030アジェンダ”に記載された企業が達成すべき目標のことです。
環境への配慮は企業イメージを高め、顧客や取引先に対するアピールにつながります。
おしゃれなデザインのものが多い
エコ素材の容器にはさまざまなバリエーションがあり、若い世代にも注目される素材が数多くあります。見た目もおしゃれなものが多く、おしゃれな容器を利用すれば、新規顧客の獲得やリピート率の向上につながります。
容器スタイルおすすめのテイクアウト容器を紹介
最後に、エコに優しく機能性も優れた容器スタイルおすすめのテイクアウト容器を3つ紹介します。
パックスタイル バガス容器 BBランチ 220-150
バガスと竹を組み合わせた素材を用いたお弁当容器です。食材を長期保存したり、熱湯を入れたりする用途には適していませんが、耐熱性があり電子レンジに対応しているので持ち帰り弁当やお惣菜に適した容器です。
KMランチボックス 未晒 M【weeco】
KMランチボックス未晒は、耐水・耐油に優れた特殊紙を用いた容器です。衛生面にも配慮されているため、直接食品を入れられます。クラフトのようなおしゃれなデザインも人気のポイントです。
断熱性エンボス紙容器 SMP-565E-2 本体
断熱性エンボス紙容器は、スープなどに適したエコ容器です。表面にエンボス加工を施し、エアー層を作って紙を盛り上げ、耐熱性を強化することで、滑りにくく持ちやすい容器となっています。
まとめ
企業がエコなテイクアウト容器を使用すると、環境対策への取り組みになると同時に、顧客や取引先に対して企業ブランドのイメージアップにつながります。また、エコな容器は見た目がおしゃれなで、SNSで映える製品が多く、売上の貢献も期待できます。
容器の機能性を重視するためには、素材やコーティングなどの工夫がされた耐熱性や使いやすさに優れた容器を選ぶことが重要です。
今回紹介したおすすめの商品に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
この記事を書いた人
長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)
長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)
2019年折兼に営業職として入社し、名古屋支社に配属。
現場での営業経験を積んだのち、2022年に通販事業部に異動。
通販MDとして容器スタイルの掲載商品数増や、名入れスタイルの顧客対応をしています。
MDとして培った商品知識を生かした記事を執筆していきます。
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