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衛生の基礎知識「5S」

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全ての衛生の基本となる、5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)について紹介します。

5S活動とは?整理・整頓・清掃・清潔・習慣のこと

5Sとは安全な食品を作るための5つの活動です。
整理、整頓、清掃、清潔、習慣、この5つの言葉の頭文字を取って5 S 活動と言います。

食品衛生の全てのベースとなる活動なので非常に大事な考え方です。
この5S活動が現場に定着してなければ、いくらしっかりした洗浄のルールがあっても、きっと洗い残しが多くなってしまいます。
また作業の効率も悪くなってしまいます。
反対に、この5S活動を本当に理解して実行できれば、それだけで現場の衛生レベルは向上し、生産性も向上します。
まずはすべての活動の最初に取り組みましょう!

5S活動は「整理→整頓→清掃→清潔→習慣」の順で行う

5Sの内容を説明していきます。

1.整理:必要か不要かを判断し、不要なものは捨てる

目安として、1年以上使ってない物は捨てるようにしましょう。
また、使用頻度が1年に1回程度のものは、作業場から出すという判断も必要です。
作業スペースが広ければ広いほど、それだけで衛生的に作業ができます。

2.整頓:必用なものがすぐに取り出せるように、物を置く場所と数量を決め、表示する

定位置、定量管理を心がけましょう。
置き場所がわかっていれば、使いたいものがすぐに取り出せ、作業効率も上がります。
また、表示をすることで、慣れない従業員でも紛失を防ぎやすくなります。
定位置、定量管理していれば、無くなった事にいち早く気づき、事故を防ぐことができます。

3.清掃:目に見える汚れやホコリを取り除き、設備の点検をする

まずは汚れやホコリを取り除くことが清掃の第一歩です。
汚れは菌の繁殖や虫の発生に繋がります。
ホコリ、ゴミも食品の中に入り、異物混入の恐れがあります。
汚れなどの有機物が残っていると、次亜などの薬剤が効きにくくなってしまうので、確実に除去しましょう。
また、清掃の際には、機械に異常がないか、部品などが緩んでいないかも同時にチェックします。
機械の点検をすることで、労災事故防止や異物混入対策にもなります。

4.清潔:ルールを決めて、目に見えない汚れや細菌を洗浄・殺菌し、衛生的な現場を保つ

目に見えない菌などは、存在しているかどうかの判断が難しいです。
ルールを決め、全員がその通りに洗浄・殺菌しましょう。
個人のやり方で洗浄・殺菌すると、洗い残しや殺菌不足に繋がります。
ルール通りに行うことで、確実に洗浄・殺菌ができ、食品事故防止や製品の品質向上につながります。
整理、整頓、清掃もルールとして取決め、実行しましょう。
作成したルールは文章や画像などで「見える化」し、誰でも行えるようにすると良いです。

5.習慣:ルール通り実行し、記録をつける

全員がルール通り実行することで、作業の効率化がにつながり、また、漏れも少なくなります。
ルール通りが当たり前=習慣となれば、衛生レベルは確実に向上します。
また、就業前に従業員の健康状態も記録しましょう。
健康状態を把握しておけば、食中毒のリスクを減らすことができます。
また、内面の健康だけでなく、手指にケガがないかなども確認しましょう。

この5つの活動を、整理→整頓→清掃→清潔→習慣の順番どおりに実行すると、スムーズに行うことができます。
5Sを完璧にし、しっかりとした衛生管理の土台を作りましょう。

整理整頓の効果を体験

実際に、5Sの効果を見てみましょう。
今回は整理整頓を例に見てみます。
下の2つの写真は、ペン立てにペンが入っている様子です。


ビフォー1

アフター1

右の画像は左の画像よりペンが一本少ないですが、どのペンがないか、すぐには見つかりません。
右の画像では、左後ろの黒のサインペンが一本なくなっています。

続いて、下の2つの写真を見てください。


ビフォー2

アフター2

今度はペンが一本足りないのがすぐわかります。
整理でいらないものを捨て、整頓で数量を管理する。
こうすることで足りないものがすぐに分かり、欲しいものがすぐに探せます。

まとめ

5Sは全ての衛生管理の土台となるものです。
5Sが徹底されなければ、ほかの衛生管理も困難になります。
従業員全員が「整理・整頓・清掃・清潔・習慣」を徹底し、衛生的な現場を作っていきましょう。

5Sツール紹介

イレクター


イレクター1

イレクター2

イレクターという錆びにくい丈夫なパイプでできた、サニタリーや掃除道具用のラックです。
パイプは自分の好きなサイズでカットして組み合わせることができるので、現場に合わせた特注サイズで製造できます。

※別注生産専用です

お問い合わせはこちら

ブラシ


ハンドブラシ
毛が抜けにくい構造になっているので異物混入になりにくく、長持ちもします。
カラーバリエーションも豊富で、現場によって色分けが可能です。
また、万が一毛が抜けた場合も見つけやすいです。
毛の硬さが、ソフト・ハードの2種類あるので、用途によって使い分けてください。

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ホウキ
ウェット床にはハードタイプ、ドライ床にはソフトタイプが最適です。
ホウキも場所によって色分けすることをおすすめします。

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ステンレス文具



ステンレスバインダー
破損して異物混入の原因になりにくい素材です。
また、錆びにくいので、調理場内でも衛生的に使用できます。

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ステンレスボールペン
ステンレスバインダーと同様に、錆びにくく、破損して異物混入の原因になりにくい素材です。

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この記事を書いた人

古澤 長流(ふるさわ たける)

古澤 長流(ふるさわ たける)

2018年折兼に営業職として入社し、名南営業所に配属。
現場経験を積んだのち、2019年に折兼ホールディングスの衛生管理グループに異動・転籍。
日々、衛生について勉強中。
大学時代は病原菌について研究していたので、学んだことを生かして食の安全に役立つ記事を執筆していきます!

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