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紙の弁当・テイクアウト容器のメリットとは?形状別に商品を紹介

この記事は、食品容器・資材専門の通販サイト「容器スタイル」が監修しています。


紙の弁当容器・テイクアウト容器にはメリットがたくさんある!

最近、飲食店でのテイクアウト需要が高まり、各メーカーから数多くのテイクアウト容器が発売されております。テイクアウト容器と聞くと、プラスチック製を想像する人が多いと思いますが、最近注目されているのが「紙容器」です。プラスチック容器と比べると紙容器はまだ馴染みがないかもしれませんが、SNSで「紙容器」と検索するとおしゃれな写真を見ることができ、世間に注目されていることがわかります。
この記事では、具体的な商品を通して紙容器のメリットを紹介していきます。


紙でも耐久性はバッチリ

一般的に、紙は強度が弱いイメージがあり、紙容器に対して耐久性に不安を抱く人が多いですが、実際は紙を厚く加工したり、形状を変えたり、容器の内側にフィルムを貼ることにより紙容器でも十分な耐久性が期待できます。
ここでは、紙容器の耐水性・耐油性、レンジ対応、熱伝導性について具体的に説明していきます。

耐水・耐油性

食品を入れる容器として考えた場合、耐水性・耐油性は非常に重要なポイントです。
紙の特性として親水性(水に弱く、湿度により伸縮しやすい)があり、水分の多いソースや湯気などで容器がふやけてしまい、汁漏れや油染みの原因となります。
しかし、原料に耐水剤・耐油剤を添加したり、容器内側にフィルム(CPP、PET、PLAなど)を貼ることにより容器に耐水性・耐油性を持たせることもできるので、適切な容器を選択すれば弁当・テイクアウト用として使用することが可能です。
ただし、容器の形状や用途によっては汁漏れしやすい場合もありますので、注意が必要です。

レンジ対応

テイクアウト容器は、持ち帰った後に消費者が電子レンジで再加熱することがよくあるため、容器が電子レンジ対応かどうかを知っておく必要があります。
電子レンジは電磁波を食品や飲料に照射して水分に振動を与え温度を上げる仕組みです。
原料の特性上、紙容器は空気中の湿度などで多少の水分を含んでいるため、電子レンジを使用すると強度が弱まったり、最悪の場合は発火する危険性があります。
紙容器でも電子レンジの使用が可能な商品もありますが入れる食品や加熱時間によって変形や汁漏れしやすい場合もありますので、注意が必要です。

熱伝導性

紙容器に温かい食品を入れると熱くて持てないのではないか、と考える人がいるかもしれません。
紙は熱伝導率が低く熱が伝わりにくい性質をもっていますので、容器を厚くしたり段ボールの様な中間に空気の層を作った構造にすることで火傷することなく安全に持ち運ぶことが可能です。
また、保温性にも優れているので弁当・テイクアウト容器に適しています。

紙の弁当容器・テイクアウト容器のメリット

紙製の弁当容器やテイクアウト容器を使うメリットは数多くありますが、ここでは代表的な下記の3つについて紹介します。

  1. おしゃれなイメージの打ち出し
  2. 環境配慮による企業イメージアップ
  3. ビジネスチャンスの拡大

おしゃれなイメージの打ち出し

近年の急速なSNSの流行により、弁当・テイクアウト容器に対して実用性だけでなくデザイン性も重要な要素となっています。消費者目線で考えると、価格や味が同じ場合、デザイン性の良いものを選ぶ可能性が高く、容器がおしゃれであることは飲食店にとって大きなメリットになります。
紙は、一般的に成型しやすく色柄も付けやすいことから、今までのプラスチック容器では見たことの無いような目新しいデザインやおしゃれなデザインのものも販売されています。
店のイメージやメニューに合わせて容器を選ぶことで、おしゃれなイメージを打ち出せます。


テイクアウト画像

環境への配慮による企業イメージアップ

近年、海洋プラスチック問題やSDGs等がテレビで取り上げられることが多くなり、世間の関心が高まっています。
2019年10月に内閣府が発表したプラスチックごみ問題に関する世論調査の結果によると、プラスチックごみ問題に関心があるか聞いたところ、「関心がある」と回答した人の割合が約90%でした。
また、プラスチックを利用した「弁当用の小分け容器や飾り」に対して50%以上の人が「過剰包装である」と回答しました。(内閣府大臣官房政府広報室2019年世論調査より)

消費者のニーズを正しく理解し、環境に配慮した取り組みをすることにより企業のイメージアップにつながる可能性が高まります。

ビジネスチャンスの拡大

2017年1月に開催された世界経済フォーラムにおいて、企業がSDGsを達成することによって全世界で年間12兆ドル(約1,320兆円)の経済価値がもたらされると発表されました。
また、2018年の発表では日本の90%以上の中小企業でSDGsについて理解が進んでいないことが分かりました。(経済産業省「中小企業のSDGs認知度・実態等調査」より)
対応が遅れてる今が他社との差別化のチャンスであり、SDGsに取り組んでいることで世間の注目を集められるかもしれません。
今後も、国内外でSDGsへの関心が高まることが予測でき、将来的には取引業者に対して「SDGsに対応していること」が取引条件になる可能性もあります。

紙やエコ素材でできた弁当容器特集

紙製の弁当容器やテイクアウト容器であっても、材質をしっかり選べば強度や耐水性・耐油性などの耐久性はバッチリで、環境問題への取り組みとしても貢献できることを説明してきました。
しかし、実際に容器を選ぶとなると、見た目、機能性、材質、レンジ対応かどうか…注意しなければならないポイントは数多くあります。
ここでは、紙やエコ素材でできたおすすめの容器を形状のタイプ別で4つ紹介していきます。

デリメイト

最初に紹介するのは、人気を集めている「デリメイト」シリーズです。
人気の理由はデザイン性と機能性の両方が優れているためです。
シンプルかつ可愛らしいデザインに加え色と柄を選択できるためサラダ、パスタ、丼もの、総菜など何を入れてもおしゃれさを演出してくれます。
機能面では、耐水性・耐油性に優れ汁漏れしにくい構造で、さらに側面のつまみを持てば、電子レンジ加熱後でも安心して取り出せます。
また、取手付きのタイプでは中皿を使用することでおかずとごはんのセパレートが可能です。


デリメイト画像

デリメイト

仕切があるタイプ

次に紹介するのは、竹とバガス(サトウキビの搾りかす)を原料とした竹バガストレーです。木材に比べ成長が早く3~5年で収穫が可能(一般的な木材は50~60年程度)な竹と年間約1億トン発生し、主にボイラーの燃料として使われますが、余剰分は廃棄されているバガスを原料にすることで木材の使用量を減らし森林保護につながります。

仕切りタイプは複数の料理を入れる場合に適しています。また、入れる食材や色合いを工夫することでおしゃれさを演出しやすい容器となっています。機能面では、耐水性・耐油性があり、電子レンジ対応です。ただし、使用用途・食材によって汁漏れ等の可能性があるので注意が必要です。


BBランチ画像

BBランチ

深皿タイプ

次に紹介するのは、竹バガストレーの深皿タイプのものです。バガスと竹を原料にすることで、木材の使用量を減らし森林保護につながります。深皿タイプは、サラダ、丼ものなど単品で量の多い料理にオススメです。また、テイクアウト以外にもフードフェスなどのイベントで丼もの・麺類を提供する容器としてもオススメです。機能面では、耐水性・耐油性があり、電子レンジ対応です。
ただし、使用用途・食材によって汁漏れ等の可能性があるので注意が必要です。


BBどんぶり盛り付け画像

BBどんぶり

弁当箱タイプ

次に紹介するのは、「紙BOX一体型シリーズ」です。
弁当箱タイプは駅弁などで使用されています。また、仕出し弁当などの容器として、「高級感を演出したい」「品目を多く詰めたい」という方に根強い人気がある弁当容器商品です。
外装デザイン、サイズなど多くのラインナップが揃っており、入れたい品目数に合わせて別売りの仕切りを選択することにより、希望通りの弁当箱にカスタマイズすることが可能です。中仕切りはプラスチック製が一般的ですが、最近では環境を意識した紙製(パルプモールド)の商品も販売されています。


紙ボックス画像

紙ボックス


紙製中仕切り画像

紙製中仕切り

紙やエコ素材の容器を導入してビジネスチャンスを拡大しよう

テイクアウト需要の高まりとともに、弁当・テイクアウト容器の商品が増えてきました。中でも世間が関心を寄せているは、プラスチック削減に貢献できる環境に配慮した紙容器に特に注目を集めています。
紙容器の特性を正しく理解した上で、使用用途に合わせ適切な容器を選ぶことにより耐久性の問題もクリアすることができます。
紙容器の導入によりおしゃれなイメージを打ち出せるだけでなく、メリットも多くビジネスチャンス拡大の可能性もあります。
商品のタイプも数多くありますので、皆さんにとっての理想の容器がきっと見つかるでしょう。



この記事を書いた人

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

長谷川 博俊(はせがわ ひろとし)

2019年折兼に営業職として入社し、名古屋支社に配属。
現場での営業経験を積んだのち、2022年に通販事業部に異動。
通販MDとして容器スタイルの掲載商品数増や、名入れスタイルの顧客対応をしています。
MDとして培った商品知識を生かした記事を執筆していきます。

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