真空包装を使ってフードロスを解消しよう！

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真空袋とポリ袋との違い

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材質

スーパーやホームセンターなどで市販されているポリ袋は、シール密封や結んでしまえば空気が入らないように見えても、実は袋の表面からの透過により空気が入ってしまいます。

その理由は、一般的なポリ袋のほとんどがポリエチレン製でできており、袋自体が気体を通すための高分子構造となっているからです。

そのため、一般的なポリ袋では、真空状態にしても食材の鮮度や品質を保つことが難しくなります。

真空袋には、1.エージレス（脱酸素剤）を使用する、2.気体を透過させないガスバリア性のもの、3.それらを使用しない真空袋の３種類があります。

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真空包装に適している袋の材質で、最も一般的なのはナイロンポリ袋です。

ナイロンポリ袋というのは、その名の通りナイロン素材とポリエチレン素材が、3層～5層の組み合わせでできた袋のことを指します。

ナイロン素材は空気が透過しにくく、耐熱性、耐冷性、耐油性に優れている素材で、ポリエチレン素材はシーラー機で熱圧着しやすい性質を持っています。

この素材を合わせたのがナイロンポリ袋です。

見分け方

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ナイロンポリ袋は、見た目は一般的なポリ袋と変わりません。

触ってみても材質の違いがわからないです。なんとなく、袋が厚く感じる程度です。

ナイロンポリ袋と一般的なポリ袋を見分けるためには、シール幅を確認することで判断できます。

ナイロンポリ袋のシール幅は8mm以上ありますが、一般的なポリ袋のシール幅は1～2mm程度しかありません。

また、印刷のプラマークがある場合はそこをチェックしてみてください。

ナイロンポリ袋のような複合素材などは、プラマークのそばに「PE,PA」と記載されています 。

ポリ袋の単体素材のみは「PE」とだけ表示されているので、見分けるための目安になります。

また、ナイロンポリ袋は開口部分がカールしているという特徴もあります。

真空包装する理由

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真空包装してから冷凍保存すると酸化や腐敗、食品の変色などを防ぐとともに長期保存ができ、真空状態のまま湯煎による加熱調理する事も可能です。

食材の中の空気も抜くため、抜けた部分に液状の調味料が入り込み、味が染み込み調理時間の短縮ができます。

漬け込みに必要な調味料も少量で済むのでコストパフォーマンスの向上につながります。

更に真空包装することで体積が小さくなるので、保管する時にかさばらないなどのメリットもあります。

食品の鮮度維持（酸化・腐敗・乾燥防止）

空気を遮断することで、酸化による変色や細菌の繁殖・腐敗を抑制します。

食材の水分蒸発も防ぐので長時間鮮度を保ち、乾燥防止や冷凍焼けも防ぐこともできるため、栄養分が損なわれにくくなります。

真空包装は、保存期間を延ばすだけではなく、「味」「風味」「食感」も維持しつつ、いつまでも作りたてのような味が楽しめます。

調理作業時間の短縮

調理したてのアツアツの高温状態でも真空包装できます。

あら熱を取る時間が不要になることで作業時間が短縮し、温度低下による細菌などの付着リスクも低減します。

また、仕込みをする数日前から準備ができるため、仕込みによる調理作業も平準化でき生産効率が大幅にアップします。

これにより、人材不足の解消、人件費の軽減に大きく貢献します。

調理の味付けの効率アップと短縮

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食材の中の空気まで抜けるので、浸透圧効果でしっかりとした味付けになり、漬け込み時間も短縮されます。

小量の調味料で味が均一に浸透し、味のムラもなくなります。

食品ロス・コスト削減

真空包装で冷蔵保存や冷凍保存すれば保存期間が伸びるので、消費期限による食品ロスを抑えることができます。

食材を安い時期に大量に仕入れて真空包装すれば、コスト削減にもつながります。

また、真空包装すると香りの強い食材を同一の冷蔵庫や冷凍庫に並べても、におい移りの心配がありません。

HACCP（ハサップ）の衛生管理基準に適合

真空包装して密閉することで、食中毒菌の付着と増殖リスクを低減。

また、二次汚染の防止、異物混入の予防にも効果的です。

ハラル料理に対応

イスラムの教えで「禁じられている」と言う意味で、食についてはイスラム教徒が食べることのできないもの。

豚・酒などです。

ハラルは食品の1次原材料だけでなく、 2～3次で調理加工で製造される食材は工場内での接触も禁止されています。

食材同士が交わることを避けられる、真空パックはハラル認定を独自で取得しなくても、ハラル対応メニューの提供が可能になります。

解凍時間短縮

冷凍した食材を解凍する方法として、自然解凍と流水による解凍があります。

自然解凍・流水による解凍で、特に食材が剥き出しのものは、解凍に時間が掛かります。

これでは解凍できるまでの間に、細菌などによるリスクが発生するおそれがあります。

その点、真空包装した袋は自然解凍・流水解凍の空気や水に触れないため安心です。

真空袋の種類

真空袋には、三方袋とチューブ袋というものがあります。

一般的に使用されるのが、三方袋ですが、商品が綺麗に見えるのが、チューブ袋です。

ギフトなどで使用される場合は、余分な側面のシール部分がないチューブ袋の方がすっきり見えます。

三方袋

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二枚のフィルムの底と側面の三方を張り合わせた袋です。

二枚のフィルムをしっかりと熱シールするため、機密性に優れており、 また製造過程において生産性が最も優れています。

機密性の高さから、薬品や化粧品をはじめ、レトルト食品など様々な食品包装にも使われています。

チューブ袋

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チューブの底側を熱シールすることで袋状にしたもの。

三方袋と比べ、サイドシール部分がないため手詰め充填時の口元の折り返しがしやすい。

また、サイドシールが不要な分、使用するフィルムの量も少ないため、三方袋よりも安い場合が多い。

真空袋の選びかた

真空袋を使用する際、直接食材を入れる場合と、トレーなどに食材を入れてから行う場合があります。

特に、トレーに入れて真空包装を行う場合には、トレーのサイズなどを加味して真空袋を選ばなければいけません。

また、三方袋とチューブ袋では、真空袋に入れる食材の量が少し変わります。

PSPトレ－使用時

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内容物をトレーに入れて真空包装したい場合、真空袋をどのような基準で選べばいいのか悩まれる場合がありますよね。

下記のトレーで検証してみました。

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 適合サイズ商品：180ｍｍ×280ｍｍ

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三方袋の場合、両サイドにシール部分がありますので、それも加味して計算が必要です。

一般的には、片面のシール巾が8ｍｍ程度となりますので、両サイド分の16ｍｍで計算となります。

適合サイズ商品：190ｍｍ × 280ｍｍ

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同容量での真空袋で比較

ストックしたい食材や残った食材を真空袋に入れて保存する場合。

三方袋とチューブ袋では、食材の入る容量が変わります。

こちらも、それぞれの袋で検証してみました。

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同じ袋のサイズと条件で食材を入れた場合、三方袋とチューブ袋では容量に差が出ます。

（長さ）300ｍｍ ×（巾）200ｍｍの真空袋で実際に検証してみました。

対象食材 　：むきえび

条件　　　：食材を開口部より5cmでシール

上記の検証から三方袋が460ｇ、チューブ袋では600g入るという結果になりました。

140gの差があるので、チューブ袋をサイズダウンすることができます。

さらに、460ｇのチューブ袋で同容量程度が入るか検証してみました。

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チューブ袋を採用することで、サイズダウンにつながる結果となりました。

小さいサイズを使うことで包材資材のコスト削減にもつながります。

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