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キッチンカーを開業するには?始める際の準備や必要な資格・許可を細かく紹介!

ステーキ丼のキッチンカー

この記事は、食品容器・資材専門の通販サイト「容器スタイル」が監修しています。

店舗を持つ必要がないキッチンカーは、物件の契約や内装工事がない分、通常の飲食店よりも開業資金を抑えて早期に開業できます。
コロナ禍が収束したことで各地のお祭り・花見などのイベントやフェスが復活し、キッチンカー需要も高まりつつあります。

この記事では、キッチンカーを開業しようと考えている方に向けて、始める際の流れや必要な資格・許可について細かく解説していきます!


キッチンカー開業に必要な資格や営業許可は?

キッチンカー開業にあたり、取得が必要なものは次の3つです。

  • 食品衛生者資格
  • 保健所の営業許可
  • 運転免許

調理師免許は必要ありません。ただし、調理師、栄養士、製菓衛生師などの資格を持っている場合には、後述する講習を受けずに食品衛生責任者になれます。
食品衛生者と保健所の営業許可は、キッチンカーに関わらず飲食店開業の際に必要です。

それでは、それぞれについて詳しく確認していきましょう。

食品衛生者資格

キッチンカーも「食品を取り扱う営業」のため、最低1名の食品衛生責任者が必要です。

調理師や栄養士、製菓衛生師等など該当の資格をすでに持っている方は、その資格で食品衛生者になることができます。

該当する資格を持っていない人は、養成講習を受けることで食品衛生責任者の資格を取得できます。
受験費用は10,000円ほどです。
講習会の日時や場所は地域によって違うため、インターネットや保健センター窓口から申し込みましょう。

近年では集合型の講習会だけでなく、インターネットで講習を受けられるeラーニング型も実施されており、時間の都合がつきにくい人でも参加しやすくなっています。

資格取得の難易度は低く、講習を受け、最後に簡単なテストを受けるのみです。
合格率はほぼ100%と言われていますが、開業後に安全な食品を提供できるよう、しっかりと聞いておきましょう。

保健所の営業許可

営業許可は、キッチンカーで営業したいと考えている自治体の保健所で申請します。
特に覚えておきたいポイントは、地域をまたぐ場合にはそれぞれの保健所からの許可が必要ということです。
キッチンカーの出店は都道府県をまたぐことも多いため、注意するようにしましょう。

現在では、食品衛生申請等システム(厚生労働省)から、オンラインで営業許可の申請を行うことも可能になっています。

運転免許

これは言わずもがなかもしれません。
キッチンカーを運転するための特別な免許はなく、普通免許があれば軽トラタイプのキッチンカーを運転することが可能です。
普通免許で運転できる車両総重量を超える場合には、牽引免許が必要になります。
ただ、大型キッチンカーは出店できる場所も限られますので、よほど普通免許があれば問題ないかと思います。

ここまでで必要な資格・許可については確認できました。
ここからはキッチンカーを始めるまでの流れについてみていきましょう。

キッチンカーを開業するまでの流れ

ステップ1.事業計画・資金計画を立てる

まずはコンセプトを決めていきましょう。

  • どんなメニューを販売するのか
  • それを販売するうえで、どのような設備が必要か
  • 仕込みはどこで行うか
  • 出店場所はどこにするか
  • どんな車両にするか

等、できる限り具体的に考えておきます。
これらが決まってくれば、自ずと必要な開業資金も分かってくるはずです。

キッチンカー開業で必要な資金について

一般的にキッチンカーの開業資金は300万円~500万円とされています。
これには、車両の購入・改造、鉄板など調理器具の用意、食品をいれる容器などの購入等が含まれ、特に費用が大きいのが「車両の購入・改造」です。

・購入にするか、レンタルにするか
・購入の場合、中古か新車か
だけでもかなり費用が変わってきますので、じっくりと検討しておきましょう。

また、開業後のランニングコストも頭に入れておきましょう。

  • 出店費用
  • 提供するメニューの原材料費
  • 使い捨て容器代
  • ガソリン代
  • 車両維持代(駐車場、自動車保険など)

などがかかってきます。

容器代をできるだけ節約したい場合は、小ロット注文が安い「容器スタイル」をご活用ください。
キッチンカー資材特集から、他のキッチンカーでよく使われている容器を確認できます。

融資を受ける場合

自己資金ですべて用意できた方が良いことに越したことはありませんが、不足している場合は融資を受けることを検討します。

地方銀行や信用金庫などの金融機関から、金利が低く新規事業へのサポートが手厚いところを探しましょう。
融資の申請には、創業計画書という計画書を提出しなければいけません。設備資金と運転資金のもので2種類用意します。

融資の審査担当者は、「売上げの見通しが立っているか(ちゃんと返済できそうか)」ということを見ています。
必要な経費を把握し、売り上げの見通しとその根拠を説明できるよう、事業計画は入念に準備しましょう。

また、該当する補助金があれば補助金を利用するのも手です。
返済義務はありませんが、公募期間が決まっていたり審査が厳しかったりするため、「キッチンカー 補助金」等で検索して最新の情報を確認するようにしてください。

出店場所について


桜とキッチンカー

「絶対にここに出店する!」と決まっていない場合には、モビマルなどの有名なキッチンカー仲介サービスに登録するのがおすすめです。1つ登録してしまえば、複数の出店場所の検索ができたり紹介を受けられたりと便利です。

また、他のキッチンカーが出店している場所であれば、その施設の管理者に直接連絡して聞いてみるという手も使えます。
キッチンカーが出店することが多い場所はおおよそ3つです。

  • イベント会場
  • 大型スーパーなどの商業施設
  • オフィス街

特にフェスや花見などのイベント会場では、そのイベント目当てで人が集まっている状態のため大きな売上が見込めます。逆に商業施設は土日、オフィス街などは平日に安定した集客が見込めます。
出店料がどのくらいかかるかも考慮しながら選んでいきましょう。

ステップ2.キッチンカー車両の手配

車両の製作には費用だけでなく、時間もかかります。
改造が終わっている中古車の購入ではなく、新たに改造を依頼する場合には1か月~3か月ほどが目安となるため、それを見越して手配を進めましょう。

また、多くの保健所では換気扇・シンクの設置が義務付けられています。
営業許可を取る際に困らないように、業者と相談しながら車両の設備についても確認しましょう。

ステップ3.営業許可の取得や各種手続き

キッチンカー開業に必要な資格や営業許可は?で説明した、営業許可と食品衛生者資格を取得しておきましょう。

また、税務署への「開業届け」も忘れずに提出しましょう。
開業届けは「事業を開始した日から1か月以内」のタイミングで出すとされていますが、融資の審査で提出を求められる場合もあります。

開業届けは国税庁のホームページからダウンロードするか、税務署でもらいます。

ステップ4.備品・消耗品の購入


キッチンカー窓口からどんぶりを渡す様子

必要な備品・消耗品は提供するメニューにより異なります。
キッチンカーの定番メニューは、

  • クレープ
  • からあげ
  • 焼きそば
  • たこ焼き
  • ケバブ
  • ビールやソフトドリンクなどドリンク類

等ですが、
例えばクレープであれば、

  • 生地を焼くための鉄板
  • ガスコンロ
  • スパチュラ(へら)やレードル、トンボなどの調理道具
  • ボウルやミキサー
  • 冷蔵庫
  • クレープ包装紙や使い捨てスプーン

などが考えられます。

容器について

容器スタイルを運営する身として、キッチンカーで使う容器について補足しておきます。
おしゃれに見栄え良く提供したい、店の名前を覚えてほしい。そんな思いからクレープ包装紙や容器にロゴを入れたいと考える方も多いですが、小ロット発注ができなかったり費用が高すぎて断念する方もよく見かけます。

そういった場合には、「包装紙や容器はできるだけシンプルなものにして、ロゴのシールを貼る」方法がオススメです。
シールを作るだけであれば容器自体にロゴを入れるよりも安く済みますし、おしゃれさも両立できます。
容器スタイルで既製品の容器を買っておき、そのサイズに合わせて名入れスタイル(容器スタイルの姉妹サイトで、容器に名入れオリジナル印刷ができます)でシールを作る……という風にすると、シールを貼る手間はかかりますが費用はかなり軽減されます。

また、キッチンカーで必需品のおしぼりも、おしゃれなものが存在します。


おしぼり平型 未晒無地23 日本ラインファースト

おしぼり平型 未晒無地23 日本ラインファースト


おしぼり COLORS RED FSX

おしぼり COLORS RED FSX

とにかく価格を抑えたいという方は業務用紙おしぼり レギュラー 平 181×240MM パックスタイルなどの白い紙おしぼりを、
おしゃれにこだわりたい方は、上述のような色味がおしゃれなおしぼりから選ぶのがおすすめです。

ステップ4.集客方法を考える

準備がひと段落したら、集客方法も考えておきましょう。

  • イーゼルやのぼり旗などの販促用品を購入する
  • SNSで発信する
  • チラシを配る

等があります。

特にキッチンカー集客の鍵になってくるのは”出店場所”です。

提供するメニューとそこに訪れる人の相性は良いか、どのくらいの集客が見込めるのか考えて探します。
キッチンカー販売は移動できることがメリットなので、イベント開催の情報収集をしたり、新しい出店場所を探したりして、機会損失がないようにしましょう。

まとめ

キッチンカーの営業は、店を構えるよりも低い予算で、かつ期間も短めに開業準備ができます。
ただし車両の手配など時間がかかるものや、営業許可の取得等必要な手続きもありますので、余裕をもって準備しましょう。



この記事を書いた人

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

松井 誠一郎(まつい せいいちろう)

2020年折兼に入社。
EC事業部にてキャンペーンやセールなどの企画を担当しています。
折兼入社前は医療機器メーカーで営業を担当。
食品包装資材については日々勉強中ですが、お客様のお悩みを解消できる記事を執筆できるよう、精進してまいります!

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