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お店でできる感染症対策 - 容器・資材編 -

飲食店の机を拭く

感染症とは、病原体が体内に侵入して、症状が出る病気の事をいいます。
病原体は大きさや構造により細菌・ウイルス・真菌・寄生虫などに分類されます。

病原体が体の中に侵入しても、症状に現れる場合と現れない場合がありますが、病原体と感染力と体の抵抗力とのバランスで決まります。
世界的に感染力の強い変異型ウイルスの広がりにより、抵抗力のある方でも感染症にかかるリスクが高まっています。
感染経由には「空気感染」・「飛沫感染」・「接触感染」などがあり、これらの感染を防ぐ対策を行う必要があります。

感染経路の種類

「感染経路」と一言でいっても様々なものがあります。
一つ一つ見ていきましょう。

空気感染


つり革とウイルス

空気感染とは、感染者が飛ばした飛沫核(エアロゾル)を吸い込むことで感染することを言います。
飛沫核というのはくしゃみや咳、つばといった水分が乾燥し、病原菌だけが空中に浮遊している状態です。

その結果、感染者と離れた場所にいたとしても長時間浮遊している飛沫核を吸い込むことで感染してしまうことになります。
何よりも密閉した空間を作らないこと、また三密(密閉・密集・密接)を避けることに加えて、窓を開けて常に換気をする、室内の空気循環を良くする事が重要です。
換気がされていない建物内では、ウイルスは漂い続ける可能性があります。

飛沫感染


咳でウイルスが飛ぶイメージ

飛沫感染とは、感染者くしゃみ、咳、つばといった飛沫と一緒にウイルスが空気中に放出され感染することを言います。
ウイルスが空気中に漂い、近くにいた方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。

飛沫核は非常に軽く3時間程度は感染性を有するとの報告もあり、密室では感染を引き起こす可能性が高いとされています。
密閉された屋内や空調が悪く空気が澱んでいる、換気の悪い屋内などでは微細な飛沫により感染のリスクが高くなると言えるのです。

感染を防ぐには、症状がない場合でも常時マスクを着用する習慣が重要です。

接触感染


ドアノブにウイルスが付着しているイメージ

接触感染とは、感染者から排出された細菌やウイルスなどの病原体を含む唾液や分泌物・排泄物などにより、病原体に汚染されたものに触ることによって起こる感染です。
それらに直接触れることでも、物を介して間接的に触れることでも起こります。

感染者が咳やくしゃみを押さえた手で電車の吊り革やドアノブを触ることでそこに細菌やウイルスが付着します。
感染者が触った場所は菌が数日間付着しているため、その後その場所を触った方に細菌・ウィルスの病原体が付着し感染する可能性が高まるのです。

感染を防ぐための対策

細菌・ウイルス感染防止の基本は「感染しない・感染させない」です。
それぞれの対策についてお伝えしていきます。

手洗い


手を洗っている様子

感染対策の基本は手指衛生です。

感染した要因の多くは、手に付着した細菌・ウイルス等が物品に付着し、そこから手を介して鼻や口目から体内に入ることです。
多くの細菌・ウイルス等の微生物は、電車のつり革・手すり・エレベ-タ-ボタン・ドアノブなどを介して手から拡がります。

接触感染を防ぐ効果が高いため、感染症を防ぐには手洗いが重要事項です。
2回手洗いを実施することで、ウイルスの除去効果があるという実証データもあります。

消毒


アルコールで手指を消毒している様子

接触感染の予防効果を高めるのに欠かせないのは、消毒用アルコールです。

アルコールは手に付着した細菌・ウイルス等の微生物を短時間で確実に減少させることができます。
設置も比較的簡単で殺菌効果があり、手洗い設備を新設する必要がないため、多くのお店が手指の消毒方法として採用しています。

マスク


マスクを付ける女性

マスク着用は手洗い同様に重要な感染対策です。
「症状がある人が他の人に感染させないため」「症状がない人が感染しないため」マスクの着用が重要とされています。

外出時や会話をする場合には、症状がなくてもマスクを着用することで空気感染や飛沫感染を防ぐことができます。
最近は様々な種類のものが出ていますが、感染防止に最適なのは不織布のマスクです。

空気清浄機(補助的役割)


プラズマクラスター 空気清浄機 KI-M850SS

プラズマクラスター 空気清浄機 KI-M850SS

空気清浄機は新型コロナウイルスに対して効果があるという確証はありませんが、空気中の汚れを取り除く効果は期待できます。

新型コロナウイルス感染対策のひとつとして換気がありますが、室内の空気の流れを生み出す空気清浄機は、その換気を補助する役割があります。
厚生労働省では、換気を補助する目的としてHEPAフィルターによるろ過式の空気清浄機の使用を呼び掛けています。

安心・安全対策としての提案 - 容器・資材編 -

惣菜の個別売りやベーカリー店・バイキングやビュッフェのお店では、飛沫感染・空気感染・接触感染の対策で苦慮されている事と思います。
感染予防対策をしっかり行い、安全に商品を提供することがお客様の安心に繋がります。

感染対策として重要な役割を担うのが容器や資材です。
容器スタイルでは、お店の立場となり消費者であるお客様のために何ができるかをご紹介させていただきます。

惣菜編


スーパーの総菜売り場

バイキング方式のオープンな惣菜売り場で飛沫・空気・接触感染を防ぐには、個別のパッケージ包装に変更すると解決できます。
再加熱ができるレンジ対応の容器やエコ素材からできた容器、デザイン性が優れた容器など用途別に選ぶことができます。


青果編


食べ物が並んでいるスーパー

青果物をパッケージ内に入れるのは難しいのですが、そのまま食べる事が多いフルーツ類から始められてはいかがでしょうか。
果物を触って確認する場合が多く、パッケージや資材を使うと安心感が与えられます。


ベーカリー編


パンが並んでいる様子

ベーカリー売り場では個別にパンを取る場合があります。
接触感染を避ける為に、紙製の使い捨てトング・紙皿を検討されるのも判断材料のひとつです。
最近のベーカリーは袋に入ったままのものが多いのですが、窓付の袋などにパンを入れたり、サンドイッチのパッケージに入れて売り場に変化を持たせるのもおすすめです。


フードコード編


フードコート

フードコートでは、麺類やスープ類など販売されているさまざまな分野の店舗が入っています。

紙製品のパッケージでも多機能になっていますので、汁物にも耐えられる仕様に なっています。
耐レンジアップの商品もあり、調理工程や人手不足の解消にもつながります。


鮮魚・精肉編


鮮魚

鮮魚・精肉の場合、鮮度が命です。通常のパックですと、生鮮は日に日に落ちていきます。

鮮度を長く保つために、真空袋に入れて冷凍管理して販売するのはいかがでしょうか?
鮮魚を真空袋で販売するのはあまり見かけないため目をひくことができ、笹柄で売り場の変化も作れます。
精肉用に透明やゴールド基調の真空袋もご用意いたしました。


まとめ
今回ご紹介した容器・資材を使用して、食の安全と予防に更に取り組んではいかがでしょうか。



この記事を書いた人

古澤 長流(ふるさわ たける)

古澤 長流(ふるさわ たける)

2018年折兼に営業職として入社し、名南営業所に配属。
現場経験を積んだのち、2019年に折兼ホールディングスの衛生管理グループに異動・転籍。
日々、衛生について勉強中。
大学時代は病原菌について研究していたので、学んだことを生かして食の安全に役立つ記事を執筆していきます!

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